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青磁を極める−岡部嶺男展



岡部嶺男 粉青瓷大砧 1969年


戦後の日本陶芸界において、その独創的な造形力で鮮烈な印象を残した岡部嶺男(1919〜1990)の全貌を没後、初めて回顧します。

岡部は陶磁器の産地として知られる愛知県瀬戸に、陶芸家・加藤唐九郎の長男として生まれ、幼少のころから陶磁器に親しみました。1940年に21歳で入営し、復員後、本格的に作陶活動を再開すると、織部・志野・黄瀬戸・灰釉・鉄釉などの地元の伝統技法をもとに作域を広げていきます。なかでも器胎にびっしりと縄文を刻みつけた織部や志野の作品をはじめ、ロクロ目を活かし、ヘラで削ってリズミカルな文様を施した作品など、そのどれもがいきいきとした生命力に溢れ、高い評価を得ました。その後、古瀬戸釉を研究する過程で発見した美しい釉調がきっかけとなり、青瓷(磁)* によって独自の創作を極めることを志します。そして、厳しく凛とした器形に、しっとりとした艶のある不透明な釉調の<粉青瓷>、透明感ある釉調と青緑の釉色が美しい<翠青瓷>、誰もが為し得なかった黄褐色の<窯変米色青瓷>など、世に「嶺男青瓷」と謳われる格調高い作品を次々と生み出し、「創作としての青瓷」の可能性を世に問うのです。

本展では、その気迫に満ちた一人の鬼才の作陶活動を、初期から最晩年までの作品約170点にて一堂に展観します。古典の再現ではなく、現代を生きる一人の芸術家として、自らの美意識を作品に写し出すことに生涯をかけた岡部嶺男の軌跡を今、あらためてたどります。

*広く一般的には「青磁」と綴りますが、作家によっては、素地が磁土のものを「青磁」、陶土のものを「青瓷」と区別しています。岡部は作品名を「瓷」と記しています。
 

 ■ 主な出展作品




■ 会  

2007年12月15日(土)〜2008年3月2日(日)

月曜休館(祝日の場合は翌平日)12月31日、1月1日
12月24日、1月14日、2月11日(いずれも月・祝)は開館
12月25日、1月15日、2月12日(いずれも火)は休館

■ 開館時間

10:00〜19:00 入館は閉館時間の30分前まで

■ 観 覧 料

一 般800(700円)
         
大高生600(500円)

中小生400(300円)
 

・(  )内は前売および20名以上の団体割引料金です
・ 兵庫県内在住・在学の中小生はココロンカード持参で無料になります
・ 兵庫県内在住の65歳以上の方は半額になります
・ 障害のある方およびその介護者の方は半額になります
 

● 上記観覧料で、同時開催のテーマ展
 「丹波の徳利」(2007年9月29日〜12月24日)
 「丹波の茶陶」(12月29日〜2008年3月23日)
  もご鑑賞いただけます

● 17時以降に観覧される場合は 夜間割引 になります。
  (一般500円、大高生300円、中小生100円)

● 前売券はローソンチケット(Lコード53448)で販売しています。

 

■ 主  催

兵庫陶芸美術館、NHK神戸放送局、NHKきんきメディアプラン、(財)自治総合センター

■ 後  援

兵庫県 兵庫県教育委員会 篠山市 篠山市教育委員会 丹波市 丹波市教育委員会 (財)兵庫県芸術文化協会

■ 協  力 丹波立杭陶磁器協同組合  ■ 企画協力 NHK中部ブレーンズ 
■ 関連企画 対 談

2007年12月15日(土) 「岡部嶺男の人間と芸術」
         岡部美喜氏(岡部嶺男氏・次女) × 乾由明(当館館長)
・14時より研修棟1Fセミナー室にて
・聴講無料、先着120名

次女の美喜氏をお迎えし、家族が見つめた岡部嶺男の姿をさまざまなエピソードを交えながらお話いただきます。岡部嶺男と親交の深かった当館館長が聞き手となり、知られざる岡部嶺男の真実の姿に迫ります。
 

講 演 会

2008年1月26日(土) 「独立不羈の陶人」
         長谷部楽爾氏(出光美術館理事・東京国立博物館名誉館員)
・14時より研修棟1Fセミナー室にて
・聴講無料、先着120名

世界的な陶磁研究者・小山冨士夫氏を通じて岡部嶺男と交流のあった長谷部氏。両氏に同行した台北の故宮博物院にて、ともに収蔵品の青瓷(磁)作品を実見するなど、数々の交流エピソードなどをご紹介いただきながら、東洋陶磁研究者の目から見た岡部嶺男の陶芸についてお話いただきます。
 

ギャラリートーク

2007年12月22日(土)
2008年1月5日(土)、12日(土)、
19日(土)、
     2月9日(土)、23日(土)、
     3月1日(土)
14時より 学芸員による展示解説(観覧券が必要です)

当館学芸員とともにめぐる観覧ツアー。展覧会のみどころを分かりやすく解説します。
 

ワークショップ

2008年1月13日(日)、2月3日(日)
「体験!青磁ワールド 〜青に魅せられて〜 」

・いずれも14時より エントランス棟工房にて

「青磁」についてのミニレクチャーのあと、実際に釉薬の調合にチャレンジ!仕上げに釉がけをし、2種類の箸置きを作ります。箸置きは当館のオリジナル。焼成は当館で行います。(作品の引渡しは約1ヵ月後) 

  コンサート 2008年1月20日(日)、2月24日(日)、3月1日(土)
「岡部嶺男に捧げる〜弦楽四重奏曲の調べ」

・展示棟BF展示室1にて

岡部の愛した美しき調べとともに、作品をご鑑賞いただく機会を設けました。
美しい青瓷作品に囲まれながら、珠玉の名曲の調べに酔えば、特別な空間がそこに広がります。
■ 同時開催 収蔵品を中心とするテーマ展

丹波の徳利
 2007年9月29日(土)〜2007年12月24日(日)

丹波の茶陶 2007年12月29日(土)〜2008年3月23日(日)
■ 会期中入場者数 6,805 人(会期67日間)
■ 図 録  


「青磁を極める - 岡部嶺男展」

 特別展「青磁を極める−岡部嶺男展」(2007.12.15〜2008.3.2)の図録です。

 青瓷(青磁)の研究を通して独特の釉調や釉色をもつ「嶺男青瓷」と呼ばれる格調
 
高い作品を生み出した岡部嶺男(1919〜90)。その独創性に富んだ作陶活動を没後初
 
めて回顧し、初期から晩年までの作品約170点を紹介します。

  ■ A4変形 234ページ

  ■ 2,000円(税込)

  ■ 完売しました(今のところ増刷の予定はありません)

 
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