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 特別展
「型が生みだす、やきものの美-柿右衛門・三田-」
(前期)

三田 青磁双鳳凰文卍形香合
文政8年(1825)箱書銘
三田市(三田市指定文化財)

柿右衛門 色絵龍虎文輪花形皿
佐賀県立九州陶磁文化館

 

 やきものの製作過程において、轆轤による成形とは異なり、土型に代表される「型」によっても、多種多様なやきものが生みだされました。「型」を使用することは、轆轤ではつくりだせない複雑なかたちや精巧な文様など、同形・同寸の製品が一度に数多く生産することができるとともに、立体的な人形なども比較的容易につくりだすことを可能にしました。
 兵庫県では、日本六古窯のひとつに数えられ、平安時代の終わりごろから約800年の長きにわたって現在もやきものづくりが行われている丹波焼の他、江戸時代中期から後期にかけて、出石焼や三田焼、王地山焼、東山焼、a平焼など、各地域で多彩なやきものがつくられました。深みのある濃緑色の青磁が特徴的な三田焼は、京焼の陶工欽古堂亀祐による土型の成形技術を導入して、近隣の城下町や京、大坂、江戸など広い地域に流通しました。三田焼あるいは隣接する篠山藩の王地山焼にみられる亀祐の土型は、型自体に精巧な文様が施されており、三田焼の主要な窯場であった三輪明神窯跡や王地山焼陶器所跡の発掘調査によって大量に出土しています。また、京伏見の亀祐の生家にも数多くの土型が保存されており、それらの土型からは、当時の製品の種類や生産状況だけでなく、技術的な一端をも垣間見ることができます。
 一方、江戸時代初期、日本ではじめて白く透光性のある磁器がつくられた肥前有田(佐賀県)において、乳白色の素地に繊細な筆づかいで絵付けされた、柿右衛門と呼ばれるやきものがつくられました。広く海外へも輸出され、ヨーロッパ各地の窯にも影響を与えた柿右衛門窯にも多くの土型が残されており、亀祐の土型とは異なるかたちや製作状況がうかがわれます。
 この展覧会では、兵庫県内だけでなく、有田の柿右衛門窯や萩の三輪窯(山口県)など、西日本各地の窯場に残された、あるいは窯跡の発掘調査で出土した土型を中心とした「型」に焦点をあて、土型とそれらから生みだされた製品とをあわせて紹介するとともに、「型」そのものを観察することによって、やきものの製作過程やその技法なども探っていきます。

 

 ■ 主な出展作品

三田
菱形皿土型
三田市

柿右衛門
色絵岩松竹梅文輪花形皿
佐賀県立九州陶磁文化館
(柴田夫妻コレクション)

鍋島
色絵枝垂桜八橋文大皿
(財)今右衛門古陶磁美術館


三輪窯土型
三輪窯

 ■ 会  期  
         前期:平成22年6月5日(土)〜8月1日(日)
         後期:平成22年8月7日(土)〜10月3日(日)

 ■ 開館時間  
         10時−19時
         ※ ただし7〜8月の金曜日と土曜日は10時−21時
         (入館はいずれも閉館時間の30分前まで)

 ■ 休 館 日  
         毎週月曜日
         ※ ただし7月19日(月・祝)、9月20日(月・祝)は開館し、
          7月20日(火)、9月21日(火)は休館。

 ■ 観 覧 料  
          一 般        600円(500円)
          大学生        500円(400円)
          高校生        300円(200円
          前後期共通チケット  800円
 *販売終了いたしました

            ・( )内は、前売および20名以上の団体割引料金です。
            ・中小生は無料になります。
            ・65歳以上の方は一般料金の半額になります。
            ・障害のある方およびその介護者は一般料金の半額になります。
            ● 前売券はローソンチケット(Lコード54277)、セブンイレブンで発売しています。
            ● 17時以降に観覧される場合は夜間割引料金になります。
              (一般300円、大学生250円、高校生150円)

 ■ 主  催   兵庫陶芸美術館 朝日新聞社

 ■ 後  援   兵庫県 兵庫県教育委員会 篠山市 篠山市教育委員会 丹波市 丹波市教育委員会 
         (財)兵庫県芸術文化協会

 ■ 協  力   丹波立杭陶磁器協同組合 古三田青磁 三田焼研究保存会

 ■ 関連企画  ○ 記念対談「柿右衛門窯の土型とその製作」
          ・講師:十四代 酒井田柿右衛門 乾 由明(当館館長)
          ・日時:6月26日(土) 13時30分〜15時
          ・聴講料:無料
          ・場所:当館研修棟セミナー室

          先着:100名
          ・申込方法:事前申込制  終了しました

         ○ ワークショップ「土型を使ってお皿をつくろう」
          ・日時:7月11日(日)
          ・定員:20名
          ・受講料:2,000円(当日の展覧会観覧料・材料代含)
          ・申込方法:事前申込制(応募者多数の場合抽選)
          ・〆切:6月30日(水)まで  終了しました
           ※詳しくはお問い合わせください。

         ○ ワークショップ「型づくりされたうつわに上絵付けしよう」
          ・日時:10月2日(土)
          ・定員:20名
          ・受講料:2,000円(当日の展覧会観覧料・材料代含)
          ・申込方法:事前申込制(応募者多数の場合抽選)
          ・〆切:9月21日(火)まで
           ※詳しくはお問い合わせください。

         ○ ギャラリートーク 当館学芸員による展示解説(観覧券が必要です)
          ・実施日:前期 6月5日(土)、6月19日(土)、7月3日(土)、7月17日(土)、
7月31日(土)
              :後期 8月7日(土)、8月21日(土)、9月4日(土)、9月18日(土)、10月2日(土)
          ・各日14時より40分程度

 ■ 同時開催 
         当館収蔵品を中心とするテーマ展


        丹波焼の「発見」 平成22年3月27日(土)〜10月24日(日)

「型が生みだす、やきものの美−柿右衛門・三田−展」 図録

 ■ B5版・275ページ
 ■ 1,800円(税込)
 ■ ミュージアムショップKAORI (かおり)にて販売



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 兵庫陶芸美術館
 〒669-2135 兵庫県篠山市今田町上立杭4
 TEL:079-597-3961 FAX:079-597-3967
  togei@pref.hyogo.lg.jp

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