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丹波焼の赤・黒・白



 
丹波
灰釉蓮花文貼付甕
18世紀
兵庫陶芸美術館
田中寛コレクション


 

 日本六古窯の一つに数えられる丹波焼は、平安時代末期に誕生し、近世初頭には窖窯(あながま)から登窯(のぼりがま)へとその姿を変え、今も煙を揚げ続けています。
 中世には鮮やかな緑の自然釉が美しい焼締陶器に終始した丹波焼も、近世になると大きく変貌しました。近世の丹波は、さまざまな装飾技法、施釉技法を生み出し、それを縦横に駆使し、器面装飾(きめんそうしょく)に多彩な展開をみせました。とくに江戸時代中期には窯の構造が改良され、また釉薬や装飾技法も大きく変化し、さらに江戸時代後期には京焼との技術交流のなかで、京焼系の技法・意匠を受け入れ、都会的な焼物を作り出しました。
 江戸時代に花開き、華麗な世界を展開する近世丹波焼は、「赤」の時代、「黒」の時代、「白」の時代に大きく3分できます。江戸時代前期の「赤」の時代には、灰釉の施釉とともに、土部が赤く発色した「赤土部(あかどべ)」が生み出され、器面は鮮やかな緋色に飾られるようになります。中期になると、赤土部は釉薬化し栗皮釉(くりかわゆう)へと変化しました。同時に、漆黒(しっこく)の「石黒釉(いしぐろゆう)」が新たに誕生し、「黒」の時代が到来します。さらに後期には、磁器と見紛うばかりの白い器膚(きはだ)を持つ磁器の模倣を意図・模索した「白丹波」が出現し、「白」の時代を迎えます。白丹波のなかには、赤絵や鉄絵で精緻な文様が描かれた、京・大坂・江戸などの都市部の庶民を購買層とした洒落た製品もみられます。これらの江戸時代の丹波焼は、赤土部の「赤」、石黒釉の「黒」、白丹波の「白」と、江戸時代の人々に好まれ、愛される色合いを備えていました。
 今回の展覧会では、丹波焼800年の歴史でもっとも輝いた時代、江戸時代の丹波焼が生み出した「赤」、「黒」、「白」と多彩で色鮮やかな世界へご招待します。

 ■ 展覧会名   丹波焼の赤・黒・白
 

 ■ 会
     平成23年3月26日(土)〜8月7日(日)

 ■ 会     兵庫陶芸美術館 展示室3

 ■ 休 館 日   
毎週月曜日

           ※ ただし5月2日(月)、7月18日(月・祝)は開館し、7月19日(火)は休館

 ■ 開館時間
   3月31日まで:10時−18時 
          4月1日〜8月7日:10時−19時
           ※ ただし4月29日から5月5日までと
7〜8月の金曜日と土曜日は10時−21時
            (入館はいずれも閉館時間の30分前まで)


 ■ 観 覧 料   特別展の観覧料に含まれます
           ※ただし、次のテーマ展のみの期間(特別展のない期間)は下記観覧料となります。

            平成23年5月31日(火)〜6月10日(金)
            一般200円(160円) 大学生150円(120円) 高校生100円(80円)
            ・( )内は、20名以上の団体割引料金です。
            ・中学生以下は無料です。
            ・65歳以上の方は半額になります。
            ・障害のある方およびその介護者は半額になります。


  主  催   兵庫陶芸美術館 丹波新聞社
 
 ■ 会期中のイベント  
            ○ ギャラリートーク 会期中、下記の日程(予定)で当館学芸員によるテーマ展ギャラリートークを行います。
             いずれも午前11時15分より、当館展示棟展示室3にて(30分程度)
             展示棟エントランス集合

              4月3日・17日、5月1日・15日・29日、6月12日・26日、
              7月10日・24日、8月7日

 
 ■ 主な出展作品 以下の作品は兵庫陶芸美術館
 



丹波
赤土部徳利
17世紀
兵庫陶芸美術館
田中寛コレクション
 


丹波
栗皮釉葉文貼付甕
18世紀
兵庫陶芸美術館
田中寛コレクション



丹波
色絵桜川文徳利
19世紀
兵庫陶芸美術館
田中寛コレクション

 

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