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【 最終回 出石より愛を込めて 】



道中の景色、雪・雪・雪!


明治館にて、展示完了


自然光の入る室内では 白磁や青磁の
発色が 違います。美しい!


じつは明治生まれ、出石のシンボル辰鼓楼


城下町の風情の薫るメインストリート


出石城趾


稲荷神社の鳥居

 

3月半ば、作品の返却のため、出石に行ってきました。前々日、前日ともに雪(!)が降り、「よりによってこんな時にー」とヤキモキしましたが、当日は何とか晴れ(ほっ)。無事に出石へ向かうことができました。

それでも道中、あちこちに雪が残っているのを発見!道路に積もってなくて本当に良かった…。

作品の返却は、ご所蔵者のご協力の下、とてもスムーズに進んでいきました。やはり作品を無事にお返しした時の安堵感は何にも代え難く、肩の力がすぅーと抜けていく思いです。

今回はご所蔵者のご厚意により、美術館などでのお披露目は初めてという作品もありました。本展のポスターやチラシに使わせていただいた、友田安清の絵付けによる「雪中烏図皿」はまさにそのうちの1点。(※1)

この作品については、ポスターをご覧になった方から「この絵の素晴らしさは半端ではない、友田安清って一体何者?!」というお問い合わせをいただいたりもしました。画家を目指していた友田安清ですが、最終的には陶磁器の絵付けの方へ進んでいったため、絵画作品というのはそれほど知られていないようです。

それでも、日本画壇の画家たちから一目置かれる存在であったことは間違いなく、今、見ても尚、その魅力は十分に伝わってきます。

出石磁器トリエンナーレの歴代受賞作品は、すべて豊岡市教育委員会さんのご所蔵品。一部の作品については、現在、出石明治館で観ることができます。この建物は明治20年に建てられた洋館風の木造建築。出石町の文化財にも指定されています(なのに外観の写真を撮るのを忘れた〜、涙)。(※2)

辰鼓楼のある出石町の中心部から歩いて行けますので、出石に行かれた際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう?

出石という町は本当にこじんまりした小さな町。
散策するにはちょうど良いロケーションです。中心部には城下町の風情の残る通りを挟んで、そば屋やお土産屋がひしめき合っています。

出石のそば屋は50軒近くありますが、お店によってそばのタイプも異なります。江戸中期に信州から伝わったとされていますが、各店独自の味を追求し、特に決まったルールはないようです。

ただ、小さなお皿に小分けにして食べる「皿そば」というスタイルはすっかり定着しています。ここでは色んなお店を食べ歩き、自分好みのおそばを探すのもまた一興。しかし、ツルツルいけてしまうため、食べ過ぎにはご注意を(笑)。(※3)

最後になりましたが、FROM IZUSHI展に関わるすべての方々に心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました!

展覧会は学芸員一人では決して出来ません。多方面に渡る多くの方々のご協力があり、何よりご来館者の方々に支えられて成立するものです。

そのことを心に刻みながら、また新しい展覧会へ取り組んで参りたいと思います。次回、お会いできることを楽しみに。

A bientot!

                                          (担当:アンジュ)

  ● 出石明治館
     豊岡市出石町魚屋50(tel 0796-52-2353)
      開館時間 9:30〜17:00
      休館日 月曜日、12/28〜1/4
      入場料 大人100円

 

   注(※1)   ポスター、フライヤーに使われた「雪中烏図皿」。図柄は こちら。.

     (※2)   「出石明治館」は、文中にもあるように、明治中期の2階建ての西洋館。正面玄
           関のペディメント等、当時郡役所(当時は都道府県知事と市町村長の間に郡長
           が存在したんですね)として使われた威厳をうかがうことができます。現在は、ト
           リエンナーレ歴代受賞作品展示のほか、旧郡役所展示室としても使われていま
           す。アンジュが心配してた写真ですが、こちら(豊岡市HP)のページ中段にあり
           ますよ。レトロでハイカラな建物は一見の価値ありです。

     (※3)   小皿のためか、いつ行っても次々と食べ歩いちゃいますね。(苦笑) 微妙に各
           店とも味・ゆで具合が違うのがいけません。でもおそばって体にいいんですよ
           ね〜。(正当化?)

 

      ■ この連載では、特別展「FROM IZUSHI −出石の磁器、純白から広がる
        無限の世界-」にまつわる様々なエピソードをお届けしました。

過去の展覧会の連載はこちら→ 




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