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【 第15編 99%終了しました 】 |
「型が生みだす、やきものの美−柿右衛門・三田−」展が終了して1ヶ月が過ぎましたが、第14編でもお伝えしましたように、関係各位より借用させていただきました土型あるいは作品の返却作業は粛々と進行し、昨日(11/4)、ほぼ終了しました。ただ、当館の手違いにより、未だ返却できていない作品が1点残っているため、100%終了とはいえませんが、返却作業と並行して、土型あるいは作品調査の画像や覚え書、「型」展開催にともなって作成した書類など、山積みされていた資料の整理も進んでおり、作業は99%終了といった状況です。 兵庫県では、江戸時代後期、三田青磁と呼ばれる深みのある濃緑色の青磁や、半透明の翡翠に似た淡緑色の王地山焼の青磁は、京焼の陶工欽古堂亀祐の土型を利用して生みだされています。板状の粘土を型に押し付けて、かたちや文様などを写しとったのち素焼し、青磁釉が塗り重ねられて仕上がった製品には、写しとられた文様が釉によって不明瞭になった部分もみられます。しかし、亀祐の土型として伝わるその多くは、200年近くが経過した現在でも、精巧な文様を明瞭に留めています。このため、それらの土型は、当時の製作過程や技術などを示唆すると同時に、工芸的あるいは美術的にも貴重な資料であると思われます。 柿右衛門窯や三輪窯など、「型」展で紹介した土型の他にも、日本全国の窯元には数多くの土型が残されていると思われますが、「型」展を通じて、一般の方々だけでなく、窯元にもその価値が改めて認識され、後世に伝えられていくことを望んでいます。 「型どおりのやきもの−うつわ編−」は、99%終了した時点でページを閉じますが、やきものの型については、今後も調査・研究を続けていきたい非常に魅力的なモノであり、「人形編」へと発展させていければと考えています。「縄文」展でも思いましたが、仕事として取り組んできたなかで、多くの方々と出会う機会に恵まれ、いまとなっては非常に楽しい時間を過ごすことができました。次の展覧会でも、お会いできればと思っています。それでは、また。 (担当・大)
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三田の菱形皿土型 三田の輪花形皿土型 |
三田の不明土型
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