現在位置: HOME > 展覧会へ、よぅお越しぃ > つれづれなるままに…岡部嶺男展 > 第7回 青に魅せられて…Wind is blowing from MINEO〜♪

過去の連載はこちら→ 


つれづれなるままに… 岡部嶺男展

【 第7回 青に魅せられて … Wind is blowing from MINEO 〜♪ 】

昨秋、ワタクシは隣席のパンター氏に薦められ、『ハリー・ポッターシリーズ』を最新刊まで一気読みしました。この物語の舞台である魔法学校ホグワーツのカリキュラムの一つに「魔法の薬学」があります。生徒たちは決められたレシピに従い、毎回、秘薬の調合に挑戦します。

展覧会担当のアンジェから、岡部の青磁に関するワークショップを持ちかけられて、ワタクシの頭に浮かんだのはこの授業のことでした。なぜって、西洋では焼成という化学変化を利用し、柔らかい土を岩のように変化させるpotterは長らく、魔法使いのように見なされていました。
ましてや人工で玉(翡翠)を生み出すことを目指した青磁作りはそれこそ魔術的。かくして、青磁の釉薬をレシピに従い各々調合するという大変マニアックなワークショップが開催されるはこびとなりました。

ワークショップ第1回目の去る1月13日、当館工房はなにやら理科の実験室的な様相に…小学校以来の上皿天秤を前に、参加者の皆さんは悪戦苦闘(でも楽しげ)。そう、青磁の発色には、なによりもまずは材料の正確の計量が求められます。

ハリーの物語の「魔法の薬学」の授業でも、生徒たちは決められたレシピで薬を調合するのですが、出来は千差万別、なかなか上手くいきません。このワークショップの実施にあたり、美術館が誇る「魔法使いたち(工房チーム)」も実験を繰り返してきたのですが、さすがに魔法の釉薬には悪戦苦闘の連続でした。「青磁は身を滅ぼす」と言いますが、独自の青磁の世界を切り開いた岡部の苦労はいかほどのものだったことでしょう。

さて、皆さんが各々調合し、当館オリジナル箸置きに施釉された青磁釉は、一月後にはおそらくは色とりどり(!?)に焼きあがり、お手元に渡ることでしょう。魔法の釉薬は手ごわいのです。でもその深遠さに触れ改めて岡部の作品に対峙する時、青の向こうに違う何かが見えて来るかもしれません。

(担当:インパラ)


岡部嶺男 粉青瓷大砧 1969年

 
秘薬=青磁釉


「魔法の薬学」の授業??


化学の実験室のよう

よ〜く混ぜ合わすこと!

出来上がりが楽しみです


 皆さん結果はいかがだったでしょうか?
 当館学芸員が挑戦した結果は → こちら

 開催要項は こちら

■ご意見・ご感想・お問い合わせは
 兵庫陶芸美術館 事業課
 〒669-2135 兵庫県篠山市今田町上立杭4
 079-597-3961 FAX:079-597-3967
  togei@pref.hyogo.jp


Copyright (C) 2008 The Museum of Ceramic Art, Hyogo. All Rights Reserved.