会期:2026年9月19日(土)~11月23日(月・祝)
特別展ゲンダイトウゲイ*ミニ*クロニクル-やきものはアートだ!
土を焼き固めるという意味では、長い歴史を持つやきもの。けれども、自由なかたちを得て、現代アートと同様に多種多様な表現が生まれたのは、じつは戦後から。まだまだ新しいものなのです。その名も「現代陶芸(ゲンダイトウゲイ)」。本展では、特にうつわではない、いわゆる立体作品に注目し、当館の現代陶芸コレクションの中から、各時代を代表する作家の作品を抽出し、緩やかな年代順でご紹介します。「クロニクル」には、「年代順に記録する」というほかにも、「壮大な物語」というような意味もあります。すべての時代を詳細に追うことは叶いませんが、展示を見進めていくうちに、それぞれの時代の潮流や熱気から、陶芸表現の広がりとダイナミズムを体感いただけるのではないでしょうか。
本展ではまず、現代陶芸のパイオニア世代のレジェンド・林康夫(1928- )の作品に焦点を当てます。林の作品をクロニクルに振り返ること=現代陶芸の歴史を知る、と言っても過言ではありません。林は1947年に前衛的な陶芸制作を目指して京都で結成された「四耕会」に19歳で創設メンバーとして参加し、「芸術への希求をやきもので挑んだ」気鋭の作家。98歳となった今でも、制作への熱い思いを絶やすことはありません。
次に、1948年に結成された「走泥社」の創設メンバーの八木一夫(1918-1979)、山田光(1923-2001)、鈴木治(1926-2001)らの作品をはじめ、同時代のアートの動向と共振しながら生まれていった、各時代の様々な陶芸表現を取り上げます。とりわけ作品の大型化やインスタレーション化が進み、現代アートの一領域として陶芸が注目を集めた1980年代から1990年代に活躍した作家たちの大型作品や、2000年代以降、拡張し続ける陶芸表現の革新を担った新世代の作家たちのユニークな作品にも注目し、豊かな展開をし続ける「ゲンダイトウゲイ」の魅力を探ります。本展を通じて、「やきものはアートだ!」と感じていただければ幸いです。
展覧会の特徴
1)現代陶芸のパイオニアの一人で、98歳となった現在も、現役を貫くレジェンド・林康夫(1928- )の作陶の軌跡を、1940年代の初期作から2025年制作の最新作まで、40点余りの作品で展観します。林は1947年、前衛を掲げ、京都で結成された「四耕会」の創設メンバー。未知なる「陶のオブジェ」を創造し続けた、林のユニークで力強い作品群を纏めて見ることのできる大変貴重な機会となります。
2)1950年代半ばから陶彫に取り組む彫刻家の辻晉堂(1910-1981)、1948年に京都で結成された「走泥社」の創設メンバーである八木一夫(1918-1979)、山田光(1923-2001)、鈴木治(1926-2001)、そして、同人として加わった作家たちなど、現代陶芸の黎明期を盛り立てた重要な作家たちの作品も大集合します。
3)同時代の美術の動向と共振しながら、大型化・インスタレーション化した1980年代から1990年代、若手作家が台頭し、拡張し続ける陶芸表現を切り拓いていった2000年代以降の作品も見どころ満載です。特に2000年から数々の公募展で受賞を重ね、2005年に27歳の若さで亡くなった西田潤(1977-2005)の代表作《絶 No.10-a,b》(2001年)を10年ぶりに展示します。今なお、語り継がれるもう一人のレジェンドにも注目ください。
出品作家
辻晉堂/八木一夫/熊倉順吉/荒木高子/山田光/鈴木治/林康夫/坪井明日香/三島喜美代/辻勘之/森野泰明/柳原睦夫/中村錦平/三代宮永東山/佐藤敏/笹山忠保/三輪龍氣生(十二代三輪休雪)/星野暁/西村陽平/深見陶治/松本ヒデオ/秋山陽/八代清水六兵衞/重松あゆみ/田嶋悦子/加藤委/日野田崇/安藤郁子/稲崎栄利子/林茂樹/竹内紘三/西田潤/増田敏也/秋永邦洋/金理有/出和絵理/木野智史/岩村遠/田中悠/橋本知成(生年・五十音順、敬称略)
概要
| 展覧会名 |
ゲンダイトウゲイ*ミニ*クロニクル-やきものはアートだ!
Contemporary ceramic art “mini” chronicle, Ceramics is ART ! |
| 会期 |
2026年9月19日(土)~11月23日(月・祝) |
| 休館日 |
月曜日(ただし、9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)は開館し、9月24日(木)、10月13日(火)は休館) |
| 開館時間 |
10:00~17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
| 会場 |
兵庫陶芸美術館 展示棟 展示室1、2、4、5 |
観覧料
| |
個人 Individual |
団体 Group |
一般 Adult |
¥1,300 |
¥1,000 |
大学生 University/College |
¥1,000 |
¥800 |
・高校生以下は無料です。
・20名以上の場合は団体割引料金になります。
・70歳以上の方は半額になります。
・障がいのある方は75%割引、その介助者1名は無料になります。
・Free admission for High / Junior high / Elementary school students and Preschool-age children.
・Group : 20 or more people.
・Half price for visitors aged 70 or older. (Show identification proving your age)
・Discount admission for one with disabilities, and free admission for one caregiver. (Show identification notebook for the disabled)
- 主催
- 兵庫陶芸美術館、神戸新聞社
- 後援
- 兵庫県、兵庫県教育委員会
- 協力
- 丹波立杭陶磁器協同組合
主な出品作品
1.林康夫 《See through 90-2》 1990年
2.八木一夫 《貌》 1977年
3.山田光 《白の間隙》 1970年代
4.鈴木治 《傾けた顔》 1979年
5.坪井明日香 《唐織追想(惜別の東山》 1990年
6.三島喜美代 《Paper Bagシリーズ》 1973-75年
7.八代清水六兵衞 《Relation 96-A》 1996年
8.重松あゆみ 《骨の耳 93-02》 1993年 撮影:後藤清
9.竹内紘三 《Modern Remains Rising》 2017年
10.西田潤 《絶 No.10-a》 2001年
11.増田敏也 《Low pixel CG「ボーナスポイント(パイナップル)」》 2019年
12.田中悠 《tsutsumimono》 2022年
関連企画
【出品作家によるリレー・トーク】
八代清水六兵衞氏/田嶋悦子氏/竹内紘三氏/田中悠氏
日時:9月19日(土)11:00~
場所:当館展示棟 展示室1・2
※事前申込不要、観覧券が必要です。
【当館学芸員によるギャラリー・トーク】
日時:2026年9月26日(土)、10月31日(土)、11月22日(日)
いずれも11:00~1時間程度(観覧券が必要です)
同時開催
テーマ展:丹波焼の世界 season10
2026年3月10日(火)~2026年11月23日(月・祝)
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