土と語る、森の中の美術館 兵庫陶芸美術館 The Museum of Ceramic Art, Hyogo

館長・副館長メッセージ

館長メッセージ


 兵庫陶芸美術館は、来年、開館20年を迎えます。

 開館以来、歴史あるひょうごの陶芸文化の創造・交流拠点として、内外の古陶磁器や現代陶芸作品を紹介する多彩な展覧会を開催し、伝統と革新が融合した新たな陶芸文化の創造や、次代の陶芸文化を担う人材養成、登り窯を使った創作や学習活動などに取り組んでいます。

 2025大阪・関西万博に向け、各地でひょうごフィールドパビリオンが展開される中、ここ丹波焼の里でも、「日本六古窯 丹波焼の里を訪ねる」がプレミア・プログラムとして認定され、窯元に宿泊して作陶体験ができる「陶泊」なども好評を得ています。

 これからも、丹波の地ならではの多彩な地域資源と豊かな自然環境を生かし、隣接する「陶の郷」や地元陶芸作家の方々とも連携しながら、丹波焼の里全体がまるで一つのミュージアムとなって、丹波焼をはじめとした陶芸の魅力を内外に発信できるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

兵庫陶芸美術館 館長 西垣 鉄也

 

副館長メッセージ

 

 このたび、地元を代表して兵庫陶芸美術館の運営にも関わることとなりました。

 美術館がある丹波立杭地域は、日本の原風景が残る自然豊かな環境で約60軒の窯元が850年以上の歴史を誇る丹波焼を今も一つ一つ手づくりで生産しております。

 この地に美術館が開館した経緯を改めて鑑みて、陶芸文化が息づく丹波焼の里ならではのエコミュージアムを形成するため、地域の関係各位との連携を図ることが与えられた役割であると考えております。

 これまでの枠にとらわれることなく、新しい美術館のあり方を探り、その実現に向けてチャレンジしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

兵庫陶芸美術館 副館長 市野 達也