”美術”という概念が西洋からもたらされた明治期、絵画や彫刻などのfine art(純粋美術)に対して、陶芸を含む工芸はapplied art(応用美術)と位置づけられました。この時期、日本で作られた陶磁器は海外でも高く評価されましたが、優れた作品が生み出される土壌は、殖産興業という政府主導の産業政策によるものでした。
その後、大正、昭和へと移行していく中で、個人の造形物として作家性が打ち出された作品が作り出されるようになりました。さらに、第二次世界大戦後、これまで使用を前提としていた陶芸の現場から、用途を持たないやきものが登場します。そのような中で、用と美に関する考察や工芸の立ち位置の検証が批評家、作家双方によって行われてきました。
本展では、県政150周年を記念して、古くから窯業の盛んな兵庫で明治から現在までに作られたやきものを、それらを取り巻く一連の時代背景とともに紹介します。明治期の高い技術力を窺わせる輸出陶磁から、伝統を次代に引き継ぐ伝統工芸士、兵庫県の文化賞受賞者や芸術奨励賞受賞者等の作品まで、約110点を通して、兵庫の陶芸の魅力に迫ります。
展覧会名 | 県政150周年記念事業 「ひょうごのやきもの150年―技・匠からアート・個性へ―」 |
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会期 | 2018年6月9日(土)~9月9日(日) |
休館日 | 休館日:月曜日 ※ただし、7月16日(月・祝)は開館し、7月17日(火)は休館 |
開館時間 | 午前10時~午後6時 ただし、7月~8月の土・日曜日は午前9時半~午後7時 ※入館はいずれも閉館の30分前まで |
出品点数 | 約110点 |
会場 | 兵庫陶芸美術館 展示室2・4・5 |
個人 Individual |
団体 Group |
夜間(17:00~) Evening |
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一般 Adult |
¥600 | ¥500 | ¥300 |
大学生 University/College |
¥500 | ¥400 | ¥250 |
(Show identification notebook for the disabled)
当館学芸員によるギャラリートーク
6月16日(土)、6月30日(土)、7月14日(土)、7月28日(土)、8月11日(土・祝)、8月25日(土)、9月8日(土)
いずれも11時より (観覧券が必要です)
182×256mm 127ページ
¥1500(税込)
2018年5月23日(水)~2019年3月24日(日)
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