土と語る、森の中の美術館 兵庫陶芸美術館 The Museum of Ceramic Art, Hyogo

展覧会情報

会期:2018年6月9日(土)~9月9日(日)

特別展県政150周年記念事業 「ひょうごのやきもの150年―技・匠からアート・個性へ―」

≪上段≫
左: 姫路/永世舎 色絵牡丹文沈香壺 19世紀後半 兵庫陶芸美術館(田中寛コレクション)
右: 出石/出石改良陶磁器株式会社 白磁貼花菊文籠形壺 20世紀初頭 兵庫陶芸美術館(田中寛コレクション) 
≪下段左より≫
淡路/淡陶社 色絵花鳥図鉢 19世紀後半~20世紀前半 兵庫陶芸美術館
桝本佳子 平等院鳳凰堂/皿 2016年 兵庫陶芸美術館 撮影:KENSE
市野雅彦 響き 2012 2012年 兵庫陶芸美術館
重松あゆみ Aqua Pink 2010年 兵庫陶芸美術館

 ”美術”という概念が西洋からもたらされた明治期、絵画や彫刻などのfine art(純粋美術)に対して、陶芸を含む工芸はapplied art(応用美術)と位置づけられました。この時期、日本で作られた陶磁器は海外でも高く評価されましたが、優れた作品が生み出される土壌は、殖産興業という政府主導の産業政策によるものでした。
 その後、大正、昭和へと移行していく中で、個人の造形物として作家性が打ち出された作品が作り出されるようになりました。さらに、第二次世界大戦後、これまで使用を前提としていた陶芸の現場から、用途を持たないやきものが登場します。そのような中で、用と美に関する考察や工芸の立ち位置の検証が批評家、作家双方によって行われてきました。
 本展では、県政150周年を記念して、古くから窯業の盛んな兵庫で明治から現在までに作られたやきものを、それらを取り巻く一連の時代背景とともに紹介します。明治期の高い技術力を窺わせる輸出陶磁から、伝統を次代に引き継ぐ伝統工芸士、兵庫県の文化賞受賞者や芸術奨励賞受賞者等の作品まで、約110点を通して、兵庫の陶芸の魅力に迫ります。

概要

展覧会名 県政150周年記念事業 「ひょうごのやきもの150年―技・匠からアート・個性へ―」
会期 2018年6月9日(土)~9月9日(日)
休館日 休館日:月曜日
※ただし、7月16日(月・祝)は開館し、7月17日(火)は休館
開館時間 午前10時~午後6時
ただし、7月~8月の土・日曜日は午前9時半~午後7時
※入館はいずれも閉館の30分前まで
出品点数 約110点
会場 兵庫陶芸美術館 展示室2・4・5
観覧料
  個人
Individual
団体
Group
夜間(17:00~)
Evening
一般
Adult
¥600 ¥500 ¥300
大学生
University/College
¥500 ¥400 ¥250
  • 7月12日(木)~16日(月・祝)の5日間は「県政150周年記念県立美術館博物館無料開放事業」により入館料が無料になります。
  • 20名以上の場合は団体割引料金になります。
  • 高校生以下は無料です。
  • 70歳以上の方は半額になります。
  • 障害のある方は半額、その介助者1名は無料になります。
  • 特別割引はローソンチケット・ミニストップ(Lコード 51373)、ファミリーマート(店内設置のFamiポートより)で9月8日(土)まで販売しています。
  •     
  • From July 12 (Thu.) to Jluy 16(Mon.) admission free
  •     
  • Group : 20 or more people.(Show identification notebook for the disabled)
  • Free admission for  High / Junior high / Elementary school students and Preschool-age children.
  • Half price for visitors aged 70 or older. (Show identification proving your age)
  • Half price for visitors with disabilities, and free admission for one accompanying person.

    (Show identification notebook for the disabled)

  • Evening: from 5:00 p.m.
  • discount tickets on sale until September 8 (Sat.), 2018.
  • discount tickets are available through Lawson Tickets (Lawson and Mini-stop, L code: 51373),Family Mart(Fami port). (These service are only available in Japanese.)

 


主催
兵庫陶芸美術館 神戸新聞社
後援
兵庫県 兵庫県教育委員会 篠山市 篠山市教育委員会 丹波市 丹波市教育委員会 (公財)兵庫県芸術文化協会 (公財)兵庫県国際交流協会
協力
丹波立杭陶磁器協同組合
特別協力
助成:芸術文化振興基金

主な出品作品

  1. 出石/出石改良陶磁器株式会社 白磁貼花菊文籠形壺 20世紀初頭 兵庫陶芸美術館(田中寛コレクション) 
  2. 桝本佳子 平等院鳳凰堂/皿 2016年 兵庫陶芸美術館 撮影:KENSE
  3. 淡路/淡陶社 色絵花鳥図鉢 19世紀後半~20世紀前半 兵庫陶芸美術館 
  4. 重松あゆみ Aqua Pink 2010年 兵庫陶芸美術館 
  5. 神戸/神戸絵付 色絵鶴図紅茶器(5点) 19世紀後半~20世紀前半 兵庫陶芸美術館 
  6. 市野雅彦 響き 2012 2012年 兵庫陶芸美術館

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  • 日時:2018年7月22日(日) 10:00~12:00/13:00~15:30
  • 場所:兵庫陶芸美術館
詳細はこちら
詳細はこちら(PDF)

講演会/近代陶芸の150年ー技・匠からアート・個性へ

  • 日時:2018年7月21日(土) 13時30分~15時(開場は13時)
  • 講師:中ノ堂 一信 氏(京都造形芸術大学 客員教授)
  • 場所:兵庫陶芸美術館 研修棟1F セミナー室
  • 定員:110名(先着順。事前申込制。電話・FAX、ホームページからもお申し込みいただけます。)
  • 参加費:無料(ただし観覧券が必要)
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詳細はこちら(PDF)
WEB申込はこちら

当館学芸員によるギャラリートーク

 6月16日(土)、6月30日(土)、7月14日(土)、7月28日(土)、8月11日(土・祝)、8月25日(土)、9月8日(土)
いずれも11時より (観覧券が必要です)

図録

182×256mm  127ページ   ¥1500(税込)


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