土と語る、森の中の美術館 兵庫陶芸美術館 The Museum of Ceramic Art, Hyogo

展覧会情報

会期:2018年5月23日(水)~2019年3月24日(日)

テーマ展丹波焼の世界 season2


 日本六古窯の一つに数えられる丹波焼は、平安時代末期に東海地方の常滑焼や渥美焼などの窯業技術を移入・導入して誕生しました。
 中世には、壺・甕・擂鉢を中心に灰白色の素地に鮮緑色の自然釉の美しい無釉陶器生産に終始しますが、近世初頭には窖窯から登窯に転換し、茶陶なども生産するようになります。ほぼ軌を一にして、赤土部や灰釉、栗皮釉、石黒釉などを使った各種の施釉技法を生み出し、それを縦横に駆使し、器面装飾に多彩な展開をみせました。さらに、近世後期には、白い器面の瀟洒な白丹波とともに、京焼系の意匠・技法を受容するなど、時代の要請に即応しながら、現在まで連綿と生産を続けてきた窯業地です。また近年には、丹波焼の伝統を活かしつつ、斬新で新たな息吹に溢れた作品も制作されています。
 この展覧会では、本年3月、県重要有形文化財に指定された当館の「田中寛コレクション」を中心に、800年を超える歴史を育み、日本遺産にも認定された丹波焼を通観するとともに、近年活躍した作家の作品を通して丹波焼の未来を探ります。

概要

展覧会名 丹波焼の世界 season2
World of TAMBA ware season2
会期 2018年5月23日(水)~2019年3月24日(日)
休館日 月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)
年末年始(12月31日、1月1日)
2019年3月4日(月)~3月15日(金)
開館時間 午前10時~午後6時
ただし、7月~8月の土・日曜日は午前9時半~午後7時
※入館はいずれも閉館の30分前まで
出品点数 約35点
会場 兵庫陶芸美術館 展示棟1階 展示室3
観覧料

*同時開催中の特別展の料金に含まれます。(特別展開催期間中はテーマ展のみをご覧いただくことはできません。)

*ただし、下記期間に限り、本展のみ開催。
    ・2018年5月29日(火)~6月8日(金)
    ・9月11日(火)~9月21日(金)
    ・12月11日(火)~12月21日(金)
    ・2019年2月26日(火)~3月3日(日)
     一般 200 [150] 円、大学生 150 [100] 円、高校生以下 無料

* [     ] 内は特別割引および20名以上の団体割引料金です。尚、本展のみの開催期間の前売券はありません。

*高校生以下 無料

*70歳以上の方は半額になります。

*障害のある方は半額、その介助者1名は無料になります。

*17時以降に観覧される場合には、夜間割引料金になります。


  ・Theme Exhibition’s admission fee is included in Special Exhibition held at the same time.

 ・The following is Admission fee while Special Exhibition is closing; 
       May 29, 2018 - June 8 /
      September 11 - September 21 / 
      December 11 - December 21 /
      February 26, 2019 - March 3.
    ・Adult  ¥200 [150]
    ・University / College  ¥150 [100]
     ※Admission fee for  Group / Advance are shown in parentheses.

 ・Group : 20 or more people.

 ・Free admission for  High / Junior high / Elementary school students and Preschool-age children.

 ・Half price for visitors aged 70 or older. (Show identification proving your age)

 ・Half price for visitors with disabilities, and free admission for one accompanying person.
    (Show identification notebook for the disabled)

 ・Evening: from 5:00 p.m.


主催
兵庫陶芸美術館、丹波新聞社

主な出品作品

1.丹波 壺 室町時代前期

2.丹波 壺 室町時代後期

3.丹波 徳利 室町時代後期

4.丹波 鉄釉獣脚付植木鉢「上茂」印 江戸時代後期

5.丹波 白地蓋付壺 江戸時代後期

6.丹波 立鶴文徳利(一対)「直作」印 江戸時代後期

※所蔵はすべて兵庫陶芸美術館

 1,3,5,6は兵庫県指定文化財、田中寛コレクション

同時開催

特別展:瀬戸ノベルティの魅力―世界に愛されたやきものたち―

2019 年3月16日(土)~6月2日(日)

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