色絵は、器面に釉薬をかけ、その上から赤・黄・緑・青・黒などの絵具で文様を描き、窯で焼き付けて仕上げられたやきものです。兵庫では、江戸時代後期に生産がはじまりました。作られた場所は県内各地に及び、出石焼(豊岡市)、王地山焼(篠山市)、丹波焼(篠山市)、三田焼(三田市)、有馬焼(神戸市)、神陶会社(神戸市)、永世舎(姫路市)、珉平焼(南あわじ市)などが挙げられます。
それぞれの産地では、中国の呉州赤絵や極彩色の清朝陶磁、日本の雅やかな京焼、青に緑、そして赤絵に金彩を施した再興九谷など、国内外で生み出された色絵から、文様のモチーフや色合い、筆づかいなどを取り入れて、もととなった色絵を彷彿させる雰囲気を醸し出したやきものが、産地の垣根を越えて作られました。その背景には、江戸時代後期の中国趣味の流行や、明治時代初期に欧米を席巻したジャポネズリ(日本趣味)によって、輸出向けの陶磁器が製作されたことなど、時代の風潮が関係していると思われます。
本展では、江戸時代後期から大正時代にかけて、兵庫県内で作られた多種多様な絵付けのあるやきものを紹介し、文様のモチーフに込められた意味や多彩な表現方法など、色絵にまつわる魅力のあれこれに迫ります。
展覧会名 | テーマ展 色絵よもやま話 -兵庫のやきものから- |
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会期 | 2016年3月8日(火)~2016年6月26日(日) |
休館日 | 月曜日 ※ただし3月21日(月・振休)、5月2日(月)は開館。 3月22日(火)、5月6日(金)は休館 |
開館時間 | 3月31日(木)まで:10:00~18:00 4月1日(金)から:10:00~19:00 ※ただし4月29日(金・祝)から5月5日(木・祝)までは10:00~21:00 (入館はいずれも閉館時間の30分前まで) |
会場 | 兵庫陶芸美術館 展示棟 展示室3 |
個人 Individual |
団体 Group |
夜間(17:00~) Evening |
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一般 Adult |
¥200 | ¥160 | ¥100 |
大学生 University/College |
¥150 | ¥120 | ¥70 |
高校生 High school |
¥100 | ¥80 | ¥50 |
※同時開催中の特別展の観覧料に含まれます。
※ただし、次のテーマ展のみの期間(特別展のない期間)は上記観覧料となります。
・3月8日(火)~3月18日(金)
・6月7日(火)~6月17日(金)
・from March 8(Tue.) to March 18(Fri.)
・from June 7(Tue.) to June 17(Fri.)
(Show identification notebook for the disabled)
Evening: from 5:00 p.m.
当館学芸員によるギャラリートーク
3月13日(日)、3月27日(日)、4月10日(日)、4月24日(日)、 5月8日(日)、5月22日(日)、6月5日(日)、6月19日(日)
いずれも11時15分から30分程度 (観覧券が必要です)
2016年3月19日(土)~2016年6月5日(日)
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