白地に青が映える涼しげなやきものは、中国元時代の14世紀ごろ、景徳鎮窯(江西省)で完成された素焼きした素地に呉須(コバルト)を主成分とする絵の具で文様を描き、その上から透明釉を施して焼成したもので、中国では「青花」、英語では「blue-and-white」と呼ばれています。日本では、江戸時代前期の17世紀、肥前有田(佐賀県)で磁器生産が始まるとともに、つくられるようになり、染織の藍染めを想わせることから、「染付」と呼ばれ、瞬く間に広く流通するだけでなく、その後、各地の窯場でもつくられるようになりました。
皿や鉢、水指、花瓶など、うつわの平面あるいは曲面には、中国的な風景や日本的な花鳥風月の他、幾何学文や吉祥文などが丁寧に描かれていますが、そこには、中国磁器の写しから、その影響を離れて日本独自の意匠を志向する、時代の風潮や陶工たちの技術の粋が垣間見られます。
今回の展覧会では、夏の季節にふさわしく、当館が所蔵している、江戸時代後期以降、兵庫県内でつくられた、涼しげな染付に焦点をあて、そこに描かれたさまざまな文様や意匠をご紹介するとともに、その魅力にせまります。
展覧会名 | 涼しげなやきもの Cool Ceramics |
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会期 | 2016年7月2日(土)~2016年10月16日(日) |
休館日 | 休館日:月曜日 ※ただし7月18日(月・祝)、9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館し、翌火曜日は休館 |
開館時間 | 10時~19時(7~8月の特別展開催中の金曜日と土曜日は21時まで開館) ※いずれも入館は閉館時間の30分前まで |
出品点数 | 31点 |
会場 | 兵庫陶芸美術館 展示棟 展示室3 |
※特別展開催期間中は特別展の観覧料に含まれます。
(特別展開催期間中(7/2-8/28、9/10-10/16はテーマ展のみをご覧いただくことはできません))
※ただし、次のテーマ展のみの期間(8月30日~9月9日)は下記観覧料となります。
Theme Exhibition’s admission fee is included in Special Exhibition held at the same time.
(Show identification notebook for the disabled)
Evening: from 5:00 p.m.
平成28(2016)年7月3日(日)、7月17日(日)、7月31日(日)、8月14日(日)、8月28日(日)、9月11日(日)、9月25日(日)、10月9日(日) いずれも11時より(当展覧会チケットが必要です)
2016年6月18日(土)~2016年8月28日(日)
展覧会詳細ページへ2016年9月10日(土)~2016年11月27日(日)
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